「生きているみたい」…“最強の生き物”クマムシを再現したからくり細工が話題に

クマムシという生き物をご存知でしょうか。海、山、ジャングルから南極まで、あらゆる場所に生息する生き物で、体長は1ミリ前後と非常に小さく、ムシと名前についているものの昆虫ではなく、クマムシ独自のグループを持つ生物です。摂氏151度からマイナス200度にも、深海の6倍の圧力にも、宇宙でも放射性物質にも耐えられると言われ“最強の生き物”との称号も得ています。今そんなクマムシをモチーフにした、金属製のからくり作品の動画がSNSに投稿され、世界中で話題に。

「生きているみたい」「こんなの作れる人がいるなんて」との声も寄せられています。今回は、制作者であるアトリエpuchucoさんにお話を聞きました。

◇   ◇  ◇

--どうしてクマムシをモチーフに?

puchuco:元々、シルバーアクセサリーやからくり人形を作っているのですが、SNSでクマムシの顕微鏡動画を見た時に、とても可愛くて魅了されたのがきっかけで、今回制作に至りました。

--どんな仕組みで動いているんでしょうか。

puchuco:クマムシの体の中に細いワイヤ-を通していて、土台にあたる本体の中で、それを押したりひっぱったりして動かしています。

--手足や、体表のでこぼこなど、とても細かくで繊細なお仕事が印象的です。

puchuco:単純な動きにはしたくなかったので、生き物らしい微妙な動きになるよう心掛けました。背伸びをするタイミングで、体の向きを少し変えるようにもしています。

--他にも、かごの中で羽ばたく小鳥や、猫と人が遊ぶ様子などのからくり作品を制作されています。

puchuco:絵本を描いていた時期があり物語を作るのが好きなので、立体作品でもそれを表現したいと常に思っています。実は今のところ、自分で満足のいく作品はほとんど作れていないので、精進していきたいと思っています。

◇   ◇  ◇

私たちの見えない世界や幸福な瞬間を、解像度高く作品に仕上げるpuchucoさん。硬く冷たいはずの金属から、物語や温度が伝わります。からくり作品だけでなく、フェネックやオオサンショウウオ、おたまじゃくしなど、一風変わったシルバーアクセサリーも制作されており、イベントやネットショップで販売中。Puchucoさんが金属から紡ぎ出す物語、今後もチェックしていきたいです。

(まいどなニュース特約・ゆきほ)

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